「テニスシューズなんて、どれも同じじゃないの?」多くの選択肢を前に、そう感じたことはありませんか。デザインや価格で選んでしまいがちですが、実は子供のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、もっと科学的なアプローチが必要です。
アシックスは、テニスプレーヤー一人ひとりの動きを詳細に研究し、そのデータを基にシューズを開発しています。見た目だけではわからない、緻密な設計思想がそこにはあります。
この記事では、アシックスのシューズ開発における3つの「こだわり」を解き明かします。これを読めば、子供のテニスシューズ選びの基準が、きっと変わるはずです。
私も学生時代はアシックスのシューズ一択で、社会人になって年に数回しかプレーしていない現在も、アシックスのシューズを愛用しています。日本人はアシックスが1番適していると思っています。
ジュニアの子どもに合うシューズとしては、メンズの大人は25cmぐらいからしかないので、レディースでやユニセックスの商品を選ぶとサイズも合うものがあるかと思います。
シューズ選びは「コート」から始まる
アシックスのテニスシューズ設計において、最も基本的かつ重要な要素は「コートサーフェス」です。プレーする環境に合わせてシューズの性能を最適化することが、パフォーマンス向上の第一歩となります。
コートの種類によって、ボールのバウンドや足元の滑り具合は大きく異なります。そのため、アシックスは各コートタイプに特化したアウターソール(靴底)を開発しています。
| コートタイプ (Court Type) | アウターソールの特徴 (Outsole Characteristics) |
| オールコート (All Court) | ハードコートを中心とし、ひとつひとつの意匠の幅を大きくし、グリップ性を高める。 |
| オムニ&クレーコート (Omni & Clay Court) | コートをとらえるポイント意匠や、砂をかむヘリンボーン意匠を採用。 |
| カーペットコート (Carpet Court) | 毛足にひっかかりにくい凹凸のないフラットな意匠を採用。 |
この専門性は、単にシューズの耐久性を高めるためだけではありません。特定の環境で最適なグリップ力とスムーズな動きを実現し、プレーヤーのフットワークを科学的にサポートするために不可欠なのです。多くのアマチュアプレーヤーが見過ごしがちなこの視点こそ、アシックスのこだわりの原点です。
「プレースタイル」で性能を定義する
コートサーフェスという土台の上に、アシックスはさらに「プレースタイル」という基準を設けています。これにより、プレーヤーの動きの特性に合わせた最適な一足を見つけることができます。主力となるモデルは、大きく3つのカテゴリーに分類されます。
安定性 (Stability)
ベースライン後方で力強いストロークを武器に、どっしりと構えて試合を支配するプレーヤー向けです。左右への激しい動きの中でも足元をしっかりと支え、パワーをロスなくボールに伝えるための安定性を追求しています。
パワフルなストロークをサポートする安定性
この安定性を追求するカテゴリーには、フラッグシップのGEL-RESOLUTION X(オールコート用)を筆頭に、GEL-CHALLENGER 15(オムニ、クレーコート用)など複数のモデルがラインナップされています。
スピード (Speed)
コートを縦横無尽に駆け巡り、あらゆるボールに追いつきたいアグレッシブなプレーヤー向けです。軽量性と柔軟性を重視し、プレーヤーの機動力を最大限に引き出すことを目的としています。
コート全面をカバーする機動力をサポート
このスピードを追求するカテゴリーのフラッグシップモデルは、速さと軽さを求めるプレーヤーのためのSOLUTION SPEED FF 3(オールコート用)です。
安定性とスピードの両立 (Stability & Speed)
素早いダッシュからの急な方向転換や、ネットプレーとベースラインプレーを巧みに組み合わせるオールラウンダー向けです。スピードを犠牲にすることなく、切り返し動作の安定性も確保するという、最もバランスの取れた性能が求められます。
素早いダッシュと切り返し動作を両立
このカテゴリーのフラッグシップモデルは、スピードと安定性を高い次元で両立するCOURT FF 3(オールコート用)です。
トッププロの足元が「プレースタイル」を証明する
これらの「プレースタイル」に基づいたカテゴリー分けは、単なるマーケティング用語ではありません。その有効性は、「ASICS FAMILY」として世界で戦うトッププロ選手たちの選択によって証明されています。彼らのプレースタイルと、実際に使用しているシューズモデルが見事に一致しているのです。
・COURT FF 3 NOVAK(安定性とスピード): ノバク・ジョコビッチ (Novak Djokovic)
・ GEL-RESOLUTION X(安定性): テイラー・フリッツ (Taylor Fritz), マッテオ・ベレッティーニ (Matteo Berrettini), オンズ・ジャバー (Ons Jabeur), 綿貫陽介 (Yosuke Watanuki), 内島萌夏 (Moyuka Uchijima)
・SOLUTION SPEED FF 3(スピード): アレックス・デミノー (Alex de Minaur), ダビド・ゴファン (David Goffin), 望月慎太郎 (Shintaro Mochizuki), ベリンダ・ベンチッチ (Belinda Bencic)
この事実は、シューズに搭載されたテクノロジーが、世界最高峰の舞台で戦うアスリートたちの多様なニーズに的確に応え、彼らのパフォーマンスを直接的に支えていることを示しています。自分のプレースタイルに近いプロ選手がどのモデルを選んでいるかを知ることは、シューズ選びの非常に有力なヒントとなると思います。
まとめ
アシックスが提唱するのは、まずプレーする「コート」という環境要因で足元を固め、次に自らの「プレースタイル」という動的要因で最適な一足へと絞り込む、科学的で無駄のない選択プロセスです。この知識を武器に、子供のパフォーマンスを次のレベルへと引き上げる一足を見つけてください。
お子さんのプレースタイルに本当に合った靴選びの参考になれば幸いです。

