みなさんこんにちは。この記事を見てくださっている方の多くは、
おそらくジュニアテニスをしている子を持つ親御さんではないかと思います。
テニスをしているお子さんに、「楽しんでやればいいよ」と声をかけていても、
試合で負けて泣いている姿を見ると心が痛み、楽しんでやるだけでは勝てないと葛藤したり、
「こんなに頑張らせていいのか」と不安になったとき、
どう考えたらよいか分からなくなったり、としていませんか。
テニスの楽しさは勝つことだけではないです。一緒に練習する友達と過ごす時間が楽しかったり、
いろんなショットが打てるようになる、早いサーブが打てるようになった、などいろいろありますが、
やはり、勝つ楽しさもあります。「今まで勝てなかった相手に勝てた」や「前回の試合より多く勝ち進んだ」など
試合に勝つことは何事にも代えがたい経験になります。
いろんな矛盾と葛藤を抱えながら、私たち親ができる「メンタルケア」についてお伝えします。
※本記事は『10代を支えるスポーツメンタルケアのはじめ方』(小塩靖崇氏)を参考に、筆者の実体験を交えて構成しています。

メンタルケアが必要な理由
まず初めに、メンタルヘルスの不調はトップアスリートでも起きるということです。
テニス界であれば、大坂なおみ選手が有名ですね。
2021年に行われた東京オリンピックの大会前に自身のSNSで、「2018年の全米オープン以降、長い間うつに悩まされていました」と語っており、国内外で大きな衝撃を与えました。
アスリートにとって、メンタルヘルス不調・障害をきたすことにつながり得るストレス要因は約640種類あると言われています。
私も現役時代に、ダブルスのパートナーを決める時、自分よりレベルの高い選手とペアを組むこととなり、かなりのプレッシャーを感じたことを強く覚えています。
上手い選手と組んだのだから絶対勝たないといけないという、誰からも言われていないのにプレッシャーを感じ、試合では、ペアにも申し訳ないと思ったりと、自分のプレーができなかったです。
やはり、メンタルヘルスに不調をきたすと思ったようなプレーができなかったり、体調面でもすぐれないことがでてきます。
自分の息子も練習会に参加する日の朝、「今日なんだか行きたくない」ということがありましたが、「せっかくの練習会だから行った方が強くなれるよ」と言い、行かせたことがありました。
今考えたら、本人からの心の訴えだったのではないかと反省しています。今はまだ、楽しくレッスンや練習会に参加していますが、同じようなことが続き無理に行かせ続けていると、子供もメンタル不調に陥るかもしれません。
そのために、ジュニアテニス期におけるメンタルヘルスも非常に大切であると考えます。
親はどのように関わればよいか
「メンタルヘルスの大切なポイントとして4つがあげられます。」
・生活リズムを整える
・不調のサインに気づく
・傾聴することの大切さ
・自分の気持ちを表現すること
子供から大人まで、みなさんが大切にすべきポイントであり、人が健康かつ幸せに生活する基本的な部分になります。
各ポイントについて詳しく解説します。
生活リズムを整える
規則正しい生活を送るには「睡眠」が鍵となってきます。
男子では、中高生で平日の睡眠時間が8.5~9.5時間の場合、「うつ、不安」のリスクが低いという調査結果もあります。つまり、しっかりと睡眠時間が確保できているかがポイントです。
平日の場合は、学校があるので必然的に起きる時間は、ある程度同じ時間になるかと思います。
例えば、朝6時に起きる学生で9時間の睡眠時間を取るとなれば、21時には寝ることになります。
このように考えると、1日のスケジュールが決まってきます。
(例)
6:00 起床
6:30 朝ごはん
7:00 学校
~
16:00 レッスン
18:30 入浴
19:00 晩御飯
20:00 勉強・宿題
21:00 就寝
睡眠の時間を確保するため、就寝時間が決まればあとは逆算して、その他の活動が決まってきます。
我が家は、21時には寝て6時に起きる生活をほぼ毎日変わらず送っており、睡眠時間はしっかり確保できていたんだと改めて実感しました。
みなさんも睡眠時間はどのくらい取れているか一度見て、睡眠時間を確保するために規則正しい生活の流れを作ってみてはいかがでしょうか。
不調のサインに気づく
親の私たちができることの一つとして、子供たちの不調にいち早く気づくことです。
普段の子どもたちの様子と違うことはないか、例えば、「いつもは食事をお代わりするのに今日はしない」や「いつもは早く寝るのになかなか寝ない」「学校から帰ってきたら表情が暗い」など、普段と違うとこがあるかを見てあげます。
自分の経験では、子供がレッスンに行く前、いつもは楽しそうにしているのに、今日は元気がないこともありました。よくよく話を聞くと、周りが強い子ばかりで行きたくないと話していました。
私たちも、日々仕事に追われる中、会社に行きたくなかったり、寝る時間になると仕事のことを思い出してなかなか寝付けないことや日々の疲れやストレスから食事をたくさん食べてしまうなど、今まで経験している方も多いのではないのでしょうか。
子供達も一緒でその行動や言動には、何らかの原因、背景があると考えるべきです。
傾聴することの大切さ
子供たちの不調に気づいた後は、話を聞いてあげることです。
ここでポイントになってくるのが、聞く姿勢です。親から悩んでることがあったら、こんな風にしたらいいんじゃないか、などのアドバイスをすることよりも、本人の話、気持ちを丁寧にゆっくりと聞いてあげることが大切です。
そのためにも、子供たちが何を思っているか、悩んでいるかを話しやすい雰囲気づくりをします。子供の性格によって関わり方は変わってくると思いますが、わが子の場合は二人だけの空間で時間をかけてゆっくりと話ができる時間を作ってあげます。
そうすると自分の思っていること、悩んでいることを素直に打ち明けてくれます。
子供が1番の信頼をしているのは、他でもない親御さんの皆さんです。子供の気持ちに立ってあげて、良きサポーターであることを一緒に目指していきましょう。
自分の気持ちを表現すること
いざ丁寧な聞く姿勢を取ったとしてでも、子供たちは胸を内を語ってくれるとは限りません。
普段からの親子関係によっては、なかなか打ち明けづらい子供もいるかもしれません。親は子供の良き理解者として日頃からコミュニケーションを取り良好な関係を築くことが重要です。
また、子供たちも自分の不調にいち早く気づくことも大切です。例えば、いつもは走って届くボールなのに、なぜか足が動かず間に合わないや急にアウトばっかりのショットを打ってしまうなど、いつもはできることができないはメンタルヘルスの不調かもしれません。
親子ともにメンタルヘルスについて学ぶことにより、親は子供が言いやすい環境づくりを行い、子供は自分の不調にいち早く気付き、訴えることができると思います。
まとめ
ジュニア期のメンタルは、常に崖と隣り合わせであることが多いと感じています。声かけ一つで、その選手の運命も変わってしまうこともあるかもしれません。
子供のメンタルヘルスにも着目して、楽しく、そして勝つことの喜びも得れるようにサポートできるのは、そばにいる親御さんではないでしょうか。
今一度、自分の子どもにどのように声掛けしていたかや聞く姿勢がしっかりと取れているかなど見つめ直して、適切なアプローチ、環境提供ができるようにサポートしてあげてください。
自分もまだまだ出来ているとは言えませんが、みなさんと一緒に子供たちの成長を身近で見守り、いろんか壁を乗り越えることにより、親子の絆を深めていってください。
楽しさ、嬉しさ、悔しさを一緒に共感して素晴らしいテニスライフが送れますように。
