グリップテープのメリット・デメリットと失敗しない選び方
ジュニアテニスを頑張るお子さんを持つ保護者のみなさん、「グリップテープなんて、どれも同じじゃないの?」 「100円の安いやつで十分でしょ?」 そう思っていませんか?実は、グリップ選び一つでお子さんの「スイングのしなり」や「ミスの数」が劇的に変わることがあります。
ショップにはヨネックス、ウィルソン、バボラ…と多数のブランドが並んでいますが、その中でも「知る人ぞ知る、でも一度使ったら戻れない」と根強い人気を誇るのがボウブランド(Bow Brand)です。私もその内の一人で、ボウブランドを知ってからは他のグリップテープは使っていません。もちろん息子も使っています。
この記事では、現在進行形でジュニアテニスに並走する親の目線から、ボウブランドの真実を詳しく解説します。

まず結論:こんなご家庭は試す価値あり
・小4〜中学生のジュニア (体格が変わり、道具のこだわりが出てくる時期です)
・握力がまだ強くなく、ラケットが手の中で遊びやすい子 (滑る恐怖心から解放してあげましょう)
・週3〜4回以上の長時間練習を頑張っている子 (手のひらのマメや疲労は、グリップで軽減できます)
・しっとり・もっちりした質感が好きな子 (乾燥肌の子や、冬場のカサカサ対策にも最強です)
グリップテープは「消耗品」ですが、手とラケットをつなぐ唯一の接点です。10gにも満たないこの薄いシートが、お子さんの「打球感」のすべてを左右していると言っても過言ではありません。
ボウブランドのメリット【3つの理由】
① 吸い付くような「異次元」のしっとり感
ボウブランド最大の特徴は、触れた瞬間にわかる独特の「吸いつき」です。ヨネックスなどの定番ウェットタイプが「ペタペタ」だとすれば、ボウブランドは「しっとり・もっちり」。 ジュニアは握力が未発達なため、ラケットが滑るのを防ごうとして、無意識にグリップを「グー」で強く握りしめてしまいます。これが肩や肘の力みを生み、ヘッドが走らない最大の原因になります。ボウブランドなら、指を添えるだけで手に吸い付くため、「握らなくても落ちない」という安心感が生まれ、結果として理想的な脱力スイングをサポートしてくれます。
② 厚みのあるクッション性がジュニアの手を守る
ボウブランドは、他社製よりもわずかに厚みがあり、弾力性に優れています。 ジュニアの柔らかい手のひらは、ハードな練習ですぐにマメができたり、皮が剥けたりしがちです。この絶妙なクッション性が、インパクト時の衝撃を和らげ、手の負担を大幅に軽減します。「練習に行きたくない」理由が「手が痛いから」なんて悲しいですよね。週4回以上コートに立つような、「練習量で勝負」しているジュニアには、このクッション性が不可欠です。
③ 実は高い?いいえ、耐久性が生む「真のコスパ」
1本あたり400円前後と、確かに安価なテープの2倍近い価格です。しかし、驚くのはその「持続力」です。 安いテープは数回の練習で表面がボロボロになり、しっとり感もすぐ消えてしまいます。ボウブランドは劣化のスピードが緩やかで、「良い状態」が長く続くのが特徴。結果として交換頻度が下がり、「結局ボウブランドの方が安上がりだったね」となるケースが非常に多いのです。


上記2枚の写真はボウブランドのグリップテープを新しく巻き直して2ヶ月ほど経ったものです。
練習頻度は週1~3回程度で、右の写真に親指の第1関節右側が当たる部分が少し剥げてきている状態ですが、しっとり感はまだあり、滑る感覚も無く充分使える状態です。
ボウブランドのデメリット【正直な注意点】
① 「握りやすすぎる」からこそ陥る罠
ここが重要なポイントです。ボウブランドはあまりにも滑らないため、逆に「これなら思いっきりひっぱたける!」とお子さんが力んでしまうことがあります。 もし、ボウブランドに変えてから「打球音が鈍くなった」「バックアウトが増えた」と感じたら、それはグリップに頼りすぎて腕力任せに振っているサイン。その場合は「滑らないからこそ、指の力を抜いてごらん」と、脱力のための道具であることを教えてあげてください。
② ホワイトは「汚れ」との戦い
ボウブランドで最も質感が良いとされる「ホワイト」は、正直すぐに黒ずみます。見た目を気にするジュニアにはデメリットですが、親目線では「汚れ=練習の証」。 また、「汚れが目立つからこそ、滑り始める前に交換のタイミングがわかる」というメリットでもあります。常に真っ白なグリップを巻いてあげている親御さんの背中は、お子さんにとって最大の応援メッセージになります。
③ 夏場の「大汗っかき」さんには向かないことも
ボウブランドは「ウェット系」の頂点ですが、バケツをひっくり返したような汗をかく真夏日には、表面がヌルつくことがあります。 もしお子さんが「夏場だけ滑る」と言うなら、その時期だけはドライグリップの王者、アガシやピートサンプラスも愛用していた「トーナグリップ」との併用を検討しましょう。「冬はボウブランド、夏はトーナ」という使い分けこそ、テニス通の選択ですね。
失敗しない購入・運用ロードマップ
1.まずは「ホワイト」を1本試す 色は白が一番。着色料の影響が少ないためか、最もボウブランドらしい質感が味わえます。
2.子供の「スイング音」を聴く 変えた直後に「パコーン!」と乾いた音になれば合格。力んで「ボコッ」という音なら、脱力のアドバイスを。
3.合えば「30本入り」で家計を守る テニスを続けるなら、まとめ買い一択。単価を下げつつ、常に新品をストックしておくのが「強くなる家」の共通点です。
まとめ:ボウブランドは「試す価値あり」
ボウブランドは、決して安くはありません。でも、「500円以下で買える最強の練習器具」だと私は思っています。
しっとりした質感で安心感を与え、手首の自由を取り戻す。 お子さんのラケットヘッドが走らないと悩んでいるなら、高いレッスンに通わせる前に、まずグリップをこれに変えてみてください。
「あ、今日なんか打ちやすい!」 お子さんのその一言が、壁を突破する第一歩になるはずです。
一度、試して自分に合うと感じたらこれ以外のグリップは使えません。本当におすすめできるグリップです。
みなさん、ぜひ試してみて下さい。

