【小学生ジュニアテニス】親のサポート完全ガイド|勝ち負けより大切な関わり方

目次

ジュニアテニスの上達は「365日の日常」で決まる

「子供にもっと強くなってほしい」 「練習しているのに、なかなか上達しない」 「親として、どこまで口を出していいのか分からない」

ジュニアテニスの保護者の皆様は、このような悩みを抱えていませんか?私もその内の一人です。 試合での勝ち負けに一喜一憂してしまいがちですが、実は勝敗を分けているのは、誰も見ていない「平日の練習」と、その前後の過ごし方です。

この記事では、試合当日ではなく、テニス選手としての土台を作る「日常の練習サポート」に特化して、親ができることを徹底的に解説します。技術指導はコーチの役割ですが、環境作りは親にしかできないプロフェッショナルな仕事です。

今日から実践できる「最強のサポーター」になるための具体的なアクションプランをご紹介します。

練習の質を劇的に高める「食事と栄養管理」

テニスは非常にエネルギー消費の激しいスポーツです。ジュニア期において「体力が続かない」「集中力が切れる」原因の多くは、実は気合い不足ではなく「エネルギー不足(ガス欠)」です。 親ができる最も確実なサポートは、練習に万全の状態で送り出すための食トレ(食事管理)です。

1. 練習前のエネルギー補給(補食)の重要性

学校から帰宅し、そのまま練習へ行っていませんか? 給食から時間が空いていると、練習の後半で体が動かなくなります。 「練習開始の1〜2時間前」に炭水化物を摂取させることが、質の高い練習への第一歩です。

以前はコンビニでパンを購入して食べてから練習に参加していましたが、最近は「おにぎり」に変更し、しっかりと炭水化物を摂るようにしています。

おすすめの補食: おにぎり、うどん、バナナ、カステラ
避けるべきもの: 消化の悪い脂っこいもの、スナック菓子

車での移動中に食べる場合は、エネルギーゼリーなど、消化負担がかからないものを常備しておきましょう。親がバッグにこれを入れておくだけで、ラスト15分の動きが変わります。

2. 水分補給の質を変える

水筒の中身はお茶や水だけになっていませんか? 大量に汗をかく夏場やハードな練習時は、水だけではミネラルが不足し、足がつる原因になります。

スポーツドリンクの活用: 市販のものは糖分が多すぎる場合があるため、粉末を少し薄めに溶かすのがおすすめです。1リットル用の粉を2リットルの水で薄める程度が、甘すぎず個人的には丁度よいと思います。

冬場の注意: 喉が乾かなくても脱水は起きます。「休憩ごとに一口飲む」習慣を親が声かけして定着させましょう。

3. 練習直後の「ゴールデンタイム」を逃さない

練習が終わった直後の30分間は、筋肉の修復と疲労回復に最も重要な時間です。 帰宅してから夕食までの時間が空く場合、練習直後にタンパク質と糖質を摂ることが、怪我をしない強い体を作ります。

リカバリー食: 100%オレンジジュース、プロテイン、ゆで卵、サラダチキン

「強くなるために食べる」という意識を植え付けることも、親の大切な教育です。

子供が食べることを考えたら、ゆで卵やサラダチキンはあまり選ばないかもしれないですね。

おすすめはやはり「プロテイン」ですね。ジュニア用のプロテインも販売されており、栄養成分も成長に必要な物が入っているので、食が細い子や体を強くしたければ飲用するのも一つです。飲むのに抵抗のないご家庭は取り入れても良いのではと思います。

実際、ジュニアテニスのトップの選手も飲用している商品もあります。

我が家では、私が筋トレをしているのもあり、よく鶏ムネ肉の料理を作るのですが、子供達も好きでいっぱい食べてくれるのでタンパク質はしっかりと取れている方ではないかと思います。


モチベーションを左右する「送迎時の声かけ」

多くのテニス親が悩むのが、送迎車内での会話です。密室である車内は、親子の距離が近い分、言葉選びを間違えると子供のやる気を一瞬で奪ってしまいます。

1. 行きの車中は「ポジティブなスイッチ」を入れる場所

練習に向かう行きの車中で、「今日はバックハンドをしっかりね」「コーチの話を聞くのよ」と説教モードに入っていませんか? これは逆効果です。親からの指示はプレッシャーになり、子供を受動的にさせます。私も良くやりがちですが…

【効果的な問いかけの技術】 指示ではなく、子供の脳を活性化させる質問を投げかけましょう

・❌ 「もっとラケットを振りなさい」
・⭕ 「今日の練習で、一番楽しみなメニューは何?」
・⭕ 「今日はどんなテーマで練習に参加する?」

子供自身に口に出させることで、自発的な目的意識(インテンシティ)が生まれます。「楽しんできてね!」と笑顔で送り出すことが、最高のウォーミングアップです。

2. 帰りの車中は「傾聴」に徹する

練習後の車内は、親が最も我慢を強いられる場所です。見学していて気になったミスを指摘したくなりますが、練習直後のダメ出しは厳禁です。子供は心身ともに疲弊しています。

【親が言うべき魔法の言葉】 「お疲れ様! 今日はどうだった?」

これだけで十分です。 もし子供が「調子が悪かった」と話し出したら、「そうか、それは悔しいね」と共感だけしてください。アドバイスは求められない限り不要です。 沈黙が続くなら、無理に話しかけず、好きな音楽をかけてリラックスさせる。家は「心休まる安全基地」であるべきです。


練習の見学マナーと「親の立ち位置」

練習を見学できる環境の場合、親の振る舞いが子供の成長を阻害してしまうケースがあります。「熱心な親」ほど陥りやすい罠に注意しましょう。

1. 技術指導は「絶対禁止」の鉄則

コートサイドや金網越しに、ジェスチャーで指示を出したり、「膝を曲げて!」と声をかけたりしていませんか? これは以下の理由で百害あって一利なしです。

1.コーチへの敬意不足: 指導の一貫性が失われます。
2.子供の混乱: コーチと親、どちらを見ればいいか分からなくなります。
3.自立の妨げ: ミスをするたびに親の顔色を伺う選手になってしまいます。

親の役割は「技術コーチ」ではありません。「見守り役」です。口はチャック、手はポケットへ。これを徹底してください。

2. 親が見るべきは「技術」ではなく「態度(アティチュード)」

では、親は何をチェックすればいいのでしょうか? それは、テニスの才能に関係なく「意識」で変えられる部分です。

・球拾いをダラダラしていないか?
・コーチの話を目を見て聞いているか?
・ミスをした後、腐らずに次のボールを追っているか?
・挨拶や返事はできているか?

将来的に伸びる選手は、例外なくこれらの「練習に取り組む姿勢」が優れています。帰宅後に褒めるべきは、ナイスショットではなく、この「素晴らしい態度」です。 「今日の球拾いの動き、一番速くてかっこよかったよ」 その一言が、子供のプロ意識を育てます。

3. 動画撮影の正しい活用法

スマホで練習動画を撮ることは有効ですが、使い方が重要です。 撮った直後に「ほら、ここがダメ」と欠点の証拠として見せるのはやめましょう。自分の悪いイメージが刷り込まれてしまいます。

良いイメージの共有: 良いショットが打てたシーンを見せて「今の感覚を覚えよう」と伝える。
本人のリクエスト: 子供が「今のフォームどうだった?」と聞いてきた時だけ見せる。

動画は「親が指摘するため」ではなく、「子供が客観視するため」のツールです。自分のフォームがどうなっているかは動画を見ないと分かりません。客観的に見ることによって、本人も自然と改善しようと意識が芽生えてきます。

我が家はスマホ用三脚を購入しフォームの確認で動画を取っています。

*必ずご自身で商品の詳細はご確認ください。


道具の管理と身体のケアで「自立」を促す

テニスは道具を使うスポーツであり、身体が資本です。ここの管理をどこまで親がやるか、どこから子供に任せるかが「自立」の分かれ道です。自分のことは自分で行う。これはテニスだけではなく、子供の成長に大切なことです。

1. 道具への愛着は「強さ」に直結する

ラケット、シューズ、ガット。これらを大切にしない選手は、ボールも大切にできません。 高学年になったら、バッグの準備や道具の手入れは子供自身にさせましょう。

グリップテープ: 汚れたら自分で巻き替えさせる。
シューズ: インソールの減りや砂出しを自分でチェックさせる。
ガット: 「いつ切れるか」を予測して張り替えを頼む習慣をつける。

親は「グリップ、滑りそうじゃない?」と気づきを与えるだけに留め、実際に動くのは子供自身にさせてください。忘れ物をして練習ができなくなる失敗も、貴重な勉強です。

2. 怪我予防のケアは親とのスキンシップ

プロ選手には専属トレーナーがいますが、ジュニア選手には親しかいません。 日々のストレッチやマッサージは、怪我予防だけでなく、親子の信頼関係を深める時間でもあります。

・リビングでテレビを見ながら一緒にストレッチをする。
・「足、張ってるね」とマッサージをしてあげる。

親が子供の体に触れることで、小さな異変に早く気づくことができます。また、親の手の温もりは、精神的な安定剤(セキュアベース)になります。


コーチとの良好な関係構築(トライアングル)

選手(子供)、コーチ、親。この3者が正三角形の関係にある時、選手は最も成長します。

1. コーチを「信じて任せる」

親が家でコーチの批判をすると、子供はコーチの指導を聞かなくなります。 「あのコーチの教え方は古い」といった言葉は、子供の成長の機会を奪う毒になります。 疑問がある場合は、子供のいないところで直接コーチと対話しましょう。基本スタンスは常にリスペクトです。

2. 家庭での様子をシェアする

コーチはコート上の姿しか知りません。 「最近、学校で悩みがあるようで元気がありません」「家では少し疲れが見えます」といった親しか知らない情報をコーチに共有することは、指導の質を高めるために非常に有益です。 ただし、「もっと厳しくしてください」といった要望の出し過ぎは避けましょう。


親のメンタル管理 ~「待つ」という最大のサポート~

毎日サポートしていると、親の方が結果を焦ってしまいがちです。 「こんなにお金と時間をかけているのに」と思ってしまうこともあるでしょう。しかし、テニスの上達は右肩上がりではなく、「停滞(プラトー)」と「急成長」を繰り返す階段状に進みます。

1. 他の子と比較しない

「〇〇君は上のクラスに上がったのに」という比較は、子供の自己肯定感を下げるだけです。 比較対象は常に「過去の我が子」です。 「半年前はできなかったことができるようになった」。その事実を見つけて伝えることが、親にしかできない最強のメンタルトレーニングです。一番近くで見守っていた親だけの特権ですね。

2. 親自身の機嫌が良いことが一番の環境

親がイライラしていると、子供は委縮し、思い切ったプレーができなくなります。 親は「送迎ドライバー兼、栄養士兼、一番のファン」であると割り切り、結果はコントロールできないものとして手放しましょう。 「あなたのテニスを見るのが大好きだ」。そのオーラだけで、子供は安心して挑戦できます。


まとめ:親は「縁の下の力持ち」のプロフェッショナルであれ

ジュニアテニスの主役は子供です。親は舞台には上がれません。 しかし、最高の舞台環境を整え、最高のコンディションで子供を送り出すことはできます。

【練習サポートのチェックリスト】
・[ ] 練習前にエネルギー補給(炭水化物)をさせているか?
・[ ] 送り出す時、笑顔で「楽しんで!」と言えているか?
・[ ] 練習中、技術的なアドバイスを叫んでいないか?
・[ ] 練習後、第一声で「お疲れ様」とねぎらっているか?
・[ ] 道具の準備を子供自身に任せているか?
・[ ] 他の子と比べず、我が子の成長(プロセス)を褒めているか?

技術を教えることはできませんが、「美味しいご飯を作ること」「笑顔で迎えること」「信じて見守ること」は、どんな名コーチにもできない、親だけの特権です。

今日からの練習サポートを変えれば、子供の目は必ず変わります。 焦らず、腐らず、毎日の泥臭いサポートを積み重ねていきましょう。その日々こそが、将来の勝利への最短ルートです。一緒に頑張りましょう!!

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